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家づくりの現場から

流行りのデザイン住宅は「雨漏り」する!?

日本の住宅には大きな「軒の出」屋根が重要です。

日本の住宅には大きな「軒の出」屋根が重要です。

このように「軒の出がない」デザイン住宅は雨漏りする確率が5倍になります。

このように「軒の出がない」デザイン住宅は雨漏りする確率が5倍になります。

長く住みたい。一生に一度のマイホームですから、このように思うことは何も不思議なことではありません。しかし、こういった方々が建てた住宅が実際に長く住めるかについては重要な課題があります。

その課題は、「快適性」や「実用性」からはじまり「メンテナンス」「ライフスタイルや家族構成の変化への対応性」など、非常に幅広くあります。

当社が建てる住宅の「快適性」や「実用性」については、これまでもニュースレターでお伝えしていますし、「完成住宅見学会」や「モデルハウス」にて体感することもできます。そのため今回は、「メンテナンス」についてお伝えします。

「メンテナンス」と住宅デザインの深い関係

最近の住宅デザインの傾向として、シンプルな住宅が増えています。
シンプルにすることで建築費用が安くなることもあるので、お客様のためにも良いことです。しかし、そのシンプルさは将来的な「メンテナンス」には「雨漏り」や「外壁塗り替え」などがあります。

最近流行りの住宅デザインの代表的なものとして「軒の出(のきので)がない」屋根の住宅、通称「軒ゼロ住宅」があります。住宅の外観がシンプルでモダンな表情になるため採用する設計士や建築家が多くいます。

「軒の出がない」と長く住めない

住宅業界の専門誌によると、雨漏りの発生箇所の7割以上が「軒の出がない」屋根であり、「軒の出がない」屋根からの雨漏り事故発生確率は「軒の出がある」屋根の約5倍となっています。しかも、夏場には「軒の出がない」と窓ガラスや外壁に直射日光が当たることになり、室温が上昇して暑くなってしまいます。逆に、太陽高度が低い冬は軒の出が日差しをさえぎらないので、室温を高めてくれます。

日本の木造住宅にはかつて、必ず「軒の出」がありました。なぜなら「軒の出」は日本の気候には必要不可欠な部位であり、住宅を長持ちさせるための知恵だからです。
築100年を超える古民家と呼ばれる住宅にも「軒の出がある」のです。しかし、ハウスメーカーが昭和40年代から建てはじめた「軒の出がない」住宅は築30年を超えることすら難しく、そのほとんどが取り壊されています。「軒の出がある」ことは長く住むための住宅には絶対条件です。しかし、「軒の出がない」住宅の新築が増えているのが現実です。

住宅には「メンテナンス」が付きものです。しかし、住宅のデザインや建て方によっては余計な「メンテナンス」にお金を払わなければいけなくなります。そうならないためにも、程よくデザインと付き合っていき、長く住むことを優先した家づくりをお勧めします。